影響力の武器「なぜ、人は動かされるのか」
2008年9月 4日
ある意味とても危険な本です。
サブタイトルの「なぜ、人は動かされるのか」に表されるように、人の行動を促す心理的な力を事例を挙げながら詳しくとてもわかりやすく解説しています。
この本を読むと、悪徳商法や詐欺の手口がいとも簡単なトリックや心理操作で行われていることがわかります。
こういった心理操作のテクニックは、日常的にCMや広告、Webサイトにも応用されていますから、巷で紹介されているマーケティングノウハウのネタ元といっても良いでしょう。
もちろん防衛策についても詳しく解説されていますが、使い方によっては自分のビジネスに応用しようと思う人もいるかもしれませんね。
本文が446頁ですから結構なボリュームの本書。
それだけに情報量も半端ありません。
数多くの事例の紹介だけでなく、心理学上の研究、検証、分析等の裏づけもあってかなり説得力のある内容になっています。
「あの時セールスされた手法はこういう手口だったのかなぁ?」と、
どうしても自分の過去の経験を振り返りながら読んでしまいますので、結構刺激的な追体験ができますね。
また、こういった心理操作のテクニックは普通に広告類やセールスマンの営業手法にも使われています。
というか、注意して生活していると、いかに自分が日常的に心理操作されているかがわかります。
高額商品の購入や契約等には、注意散漫の状態で行動しないように気をつけねばなりません。
第1章 影響力の武器
第2章 返報性-昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが・・・・・・
第3章 コミットメントと一貫性-心に住む小鬼
第4章 社会的証明-真実は私たちに
第5章 好意-優しい泥棒
第6章 権威-導かれる服従
第7章 希少性-わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力-自動化された時代の原始的な承諾
最近、情報商材の購入ページでよく見かける「数量限定」や「最終期限」のようなテクニックも第7章の「希少性」で紹介されていました。
考えて見れば、Webブラウザを眺める時は、最初に買う気持ちがなく興味本位でページを読んでいても次第に買いたい気持ちに心が動かされる場合がありますよね。
インターネットという環境下では、Webブラウザと閲覧者という1対1の関係により思考をコントロールしやすく、制限された情報によりその情報の価値を見誤らせることが頻繁に起こります。
オレオレ詐欺や金融商品の詐欺の被害についての報道を時折見かけます。
「なんで、こんなベタな手口に引っかかるんだろう?」
と思うこともありますが、この本で紹介されているような、被害者でないとわからない行動の自由を奪われるような心理的なコントロールがあったのでしょうね。
自分で冷静に判断できないのなら、時間を置いて家族や知人に相談することが一番有効な手立てかもしれません。
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2008年9月 4日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:心理学・脳力UP
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